「イールドカーブとは」

イールドカーブとは


縦軸に最終利回り、横軸に債券の残存期間(起算日から満期までの期間)を取ったグラフ上で、券の最終利回りと残存期間に対応する点をつないだ線をイールドカーブ(利回り曲線)という。

※イールドとは利回りを指す。


順イールドとは


イールド・カーブが右肩上がりになっている状態のこと。

通常は、長期金利が短期金利を上回っているため、イールド・カーブは順イールド状態となる。


逆イールドとは


イールド・カーブが右肩下がりで、短期金利が長期金利を上回っている状態のこと。

中央銀行がインフレ対策のために政策金利を引き上げた結果、政策金利に影響されやすい「3ヶ月債」や「2年債」が、影響されにくい「10年債」や「30年債」よりも大きく上昇したし、逆イールドとなることがある。

※「10年債」や「30年債」は直近の金利政策だけでなく、その国の潜在的な経済の強さや財政リスク、民間投資家の需要など幅広い要素が影響する。

逆イールドのあとに景気後退が起きやすい傾向にある。


政策金利とは


景気や物価の安定など金融政策上の目的を達成するために、中央銀行が設定する短期金利(誘導目標金利)のこと。


ゼロ金利政策とは


政策金利を限りなくゼロ近くに誘導する金融政策のこと。

不景気対策の1つで、景気や物価を押し上げることを目的としている。

具体的な流れは以下。

①コール市場(金融機関が日々の短期的な資金の過不足を調整するために取引を行う市場)に日銀が介入して、大量の資金を供給することで市場の金利(コールレート)を0%近くに誘導。

②銀行はほぼ0%の金利でお金を調達でき、銀行が企業や個人などにお金を貸し出す時の金利も低くなる。

③企業や個人は低金利のためお金を借りやすく、経済活動が活発になり、景気や物価上昇が期待できる。


FRB(The Federal Reserve Boardの略)


米国の中央銀行。

「物価の安定」と「雇用の最大化」を使命とし、政策金利の変更や資産買い入れ策などの金融政策を行う。


FOMC(Federal Open Market Committee)


米国の金融政策を決定する会合のこと。

年に8回開催され、現在の景況判断や政策金利(FF金利)の方針が検討される。